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ラピスラズリブルー

天守閣シリーズ

時代小説分野の巨頭は 生存している作家としては 佐伯泰英 上田秀人が 頭二つ抜きんでているのではないでしょうか

天守閣シリーズ_d0338347_13322253.jpg
上田秀人は 現役の歯科医 最早どちらが本業か判らぬほど 次々に長編作を世に送り出して居られます
天守閣シリーズ(今後シリーズになるかもしれない)は 彼が作家デビューして3年ほど経過した2004年 初めて光文社から書き下ろしの依頼が有った時に幻影の天守閣を書き上げ 最近夢幻の天守閣を書き上げています 彼は2004年まで徳間書店以外の出版社との付き合いが無かったそうです
依頼を受けた時に 構想として持っていたのは 勘定吟味役 奥祐筆 斬馬刀 天守番 の4つのテーマ 
その内で一番簡単に纏め上げられるテーマが天守番 振袖火事で焼け落ちた後に警護役の天守番という役割だけが残った不思議な役回りを膨らませて書き上げています
残りの3つのテーマも その後長編小説として完成させています

100冊書くまで 昼は町の歯医者 夜は時代小説作家として 両立させるという超人的な生活を続けている著者に大注目です



# by toshi-ohyama | 2016-02-12 09:42 | 幕張図書館 | Comments(0)

天才への憧憬

石原慎太郎の近作「天才」が 話題となって居ます

天才への憧憬_d0338347_08505677.jpg
田中角栄の一代記を一人称スタイルで書き綴って居ます
石原慎太郎が政界を引退し 早稲田大学の森元孝教授と話しているときに ヒントを得て書き上げたそうです
森教授曰く「石原さんは 角栄に惚れていますね」

金権政治には先頭を切って糾弾して来た石原ではあるが 高度経済成長のもと 現代日本の繁栄を築いた原動力となった テレビ 高速道路 新幹線 各県一つの空港 原子力エネルギーを推進したのは全て角栄のリーダーシップによるもの タフな日米交渉 米国に頼らぬ資源エネルギー確保 日中国交回復と 米国に弓弾く存在となった角栄が ロッキードと云う米国の仕掛けにより権力の座から引きずり落とされた過程を判りやすく綴って居ます
裏で糸を引いて居たのはキッシンジャーではないかと書いていますが 1971年選挙の際に候補者一人に三千万円 総額300億と云われた選挙資金を集めた角栄が 事件の発生直後に「ロッキードってなんだ」と秘書に訊いたエピソードを披露して 角栄が「嵌められた」ことを示唆しています

久し振りに 時間を忘れて一気読みしてしまいました


# by toshi-ohyama | 2016-02-05 10:12 | 幕張図書館 | Comments(0)

長崎の味

昭和50年代 長崎駅前に「吉宗」と云う店がありました 駅前の再開発で閉店したのか 今は浜町の本店しか有りません
昭和52年 後に仲人を御願いする当時の上司の鞄持ちで長崎に出張しました 修学旅行で来たことは有れど旅の疲れで車中爆睡の連続だった事くらいしか想い出せません
出張初日の最初の食事 駅前に有った営業所に駐在していた同期のY.O.君が奢ってくれたのが

長崎の味_d0338347_13150612.jpg
初めての長崎ランチは「夫婦むし」

店の名前は「よっそう」と読みます 東京人には「よしむね」としか読めません
慶應2年 四国伊予藩士 吉田宗吉信武が 万屋町(現在の浜町 地元の方は はまのまち と呼びます)に創業したのが この店の歴史の始まりです

酢飯に穴子の蒲焼 魚のそぼろ 錦糸卵を乗せて蒸し 茶碗蒸しを添えて「夫婦むし」と名付けたのだそうな 武士の商法などと侮れません
蒸し寿司をこの店では 「蒸寿し」と表記します

長崎の味_d0338347_14010261.jpg
今も丼は特注品 中々凝ったデザインでした
有名な 卓袱料理も この「夫婦むし」も 味は兎に角甘い 貴重品だった砂糖をふんだんに使って贅を競ったのかも知れませんが 初めて食べると本当にびっくりします
40年も前の懐かしい味が 東京銀座八丁目で味わえます
昭和45年に初めて東京に進出した時は 長崎の支店としての出店だったようですが その後独立して現在は銀座吉宗として頑張って居ます




# by toshi-ohyama | 2016-02-01 15:35 | 幕張食堂 | Comments(0)

家族の肖像

NETを巡っているうちに 偶然父の写真を見付けました 1922年 祖父大山卯次郎がカリフォルニア副領事時代の家族写真です

家族の肖像_d0338347_08275834.jpg
3人の兄と姉を持つ末っ子 11歳 両親の間に居るのが父です 
生まれて直ぐ渡米した父にとって 米国は祖国のような存在 全く英語を話さなかった祖母 家庭の中では日本語のみと決められていても 兄弟喧嘩は何時も英語だったと話してくれていました 後年父たち兄弟が集まると 会話はいつの間にか英語になって居たり 皆さん発音がとてもnativeでした



# by toshi-ohyama | 2016-01-28 08:36 | 幕張写真館 | Comments(0)

完結

佐伯泰英の小説「居眠り磐音 江戸草紙」全51巻が完結しました

完結_d0338347_19392295.jpg
15年に亘って書き続けた長編 3か月半に1冊のペースは可也の速度と思います
私自身が完読したのは「密命」全26巻に続いて2作目

元々遅咲きの彼が時代小説に取り組んだのは 57歳の時 その年(1999)に書き始めたのが密命であり 3年後の2002年に磐音シリーズを書き始めています 

歴史小説を本屋のコーナーに仕立て上げた彼の功績は大と感じます 出版社の祥伝社にとっても 佐伯の文庫書き下ろしはドル箱に育ったと云えましょう

本屋に個人の文庫本コーナーが出来たのは 司馬遼太郎 池波正太郎 辺りが最初でしょうが 今や時代小説と云うジャンルをすっかり定着させた感があります
この人は剣道の素養があるのかと思わせるほど 対決のシーンは精緻を極め 迫力があります
吉原裏同心もそろそろ完結でしょうか...

 



# by toshi-ohyama | 2016-01-26 18:03 | 幕張図書館 | Comments(0)



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